1.MMTTYでRTTYにチャレンジ
MMTTYは、パソコンのサウンド機能を利用した高性能なRTTY用のソフトです。
このソフトを使用することにより、RTTYがトランシーバとパソコンさえあれば運用で
きます。
MMTTYは、フリーソフトとしてホームページ上に公開されていますので、インター
ネットからダウンロードできます。またCQ誌等の付録CD−ROMにもはいっています
ので、インストールして使用することができます。
当局はこのソフトを使用してRTTYにチャレンジしてみました。まずRTTYの受信
ができるようにしてRTTYの交信を聞いてみました。それができてから送信の設定を行
いました。
RTTYには、FSKモードとAFSKモードがありますがAFSKモードで運用して
みました。下記にMMTTYの当局のセッティングなどを紹介します。
使用したパソコン、無線機
パソコンは、'99 年F社製のコンパクトタイプを使用しています。CPU は Pentium3
500MHz 、メモリは 64MB + 128MB(増設) 、ハードディスクは 8.4GB で、OSは
windows98 が入っています。無線機は、FT-1000MP MARK-V を使用しています。
MMTTYのインストール
MMTTYのソフトは、まずCQ誌付録CD−ROMの中のファイル(MMTTY162.EXE)
をパソコンのハードディスクにコピーします。次にコピーしたこのファイルをクリックす
ると、インストールするフォルダー名を聞いてきますので入力します。これでよい場合は
OKをクリックすると自己解凍されてファイルが表示されます。MMTTY.EXE のショートカ
ットをデスクトップに作成しておくと使いやすいです。このショートカットをクリックす
るとMMTTYが立ち上がります。
CD−ROMがない場合は、JE3HHTのホームページ よりダウンロードすることができます。
受信用の接続
まず受信をするための接続を行います。トランシーバのAF出力をパソコンのサウンド
入力に接続します。AF出力はAFゲインに関係なく一定の出力が取り出せるものがよい
です。接続コードはステレオミニ中継コードを使用しています。
MMTTYの受信用設定
受信をするためのMMTTYの設定を行います。MMTTY.EXE のショートカットをクリッ
クしてMMTTYを立ち上げると、コールサインの入力欄がでますので自分のコールを入
力します。SQをクリックしてスケルチをONにします。
メニューの表示の XYScope をクリックしてXYスコープを表示させます。メニューの
表示の XYScope のサイズをクリックして Big を選択し、サイズを大きくします。また画
面の文字表示も、オプション→設定画面→フォント/表示で見やすいように設定します。

MMTTYの画面
RTTYの受信
入力レベルをレコーディングコントロール(オプション→入力ボリューム調整)のライ
ン入力音量で調整します。音量を上げすぎると Overflow が表示されます。トランシーバ
をAFSKモード運用のときはLSBにします。
トランシーバからRTTY信号(デジタル通信等のページ
を開くとRTTY信号が聞けます。)が聞こえたらダイヤルツマミをゆっくり回して
、MMTTY右上のXYスコープの2個の楕円が十字になるように合わせます。またはX
Yスコープ左のFFTスコープの黄色の線に2個の山を合わせても受信ができます。AF
CをONにしておくとその近くまで合わせれば、あとは自動で合わせてくれます。RTT
Y信号は、14.08MHz 、21.08MHz 付近でよく聞こえてきます。
送受信用の接続
パソコンと無線機の接続は、RTTY信号の入出力と、送受信切り替えのためのPTT
用のインターフェースが必要になります。このインターフェースとして、アドニス電機製
のAK−RPC1を接続しました。AK−RPC1を使用すれば、複雑な切り替え操作無
しで運用することができます。
接続コード
イ・マイク変換(中継)コード
無線機のマイクジャックと、AK−RPC1を接続するコードです。
ロ・RS232C接続コード
AK−RPC1側が25ピンで、パソコン側はCOM端子にストレート接続するコ
ードです。
ハ・ステレオミニ中継コード
パソコンのサウンド出力をAK−RPC1のサウンドINに接続します。
ニ・無線機AF出力とパソコンサウンド入力接続コード
無線機のAF出力と、パソコンのLINE入力と接続するコードです。
ホ・DC電源
DC11〜13.8Vの安定化電源(50mA程度)に接続します。
ヘ・FSKシフト接続コード
無線機のFSKシフト制御入力と、AK−RPC1のFSK/KEYとを接続する
コードです。
使用したパソコンにはCOMポートが1個ありますがすでに使用していましたので、拡
張スロットにシリアルインターフェースカードを追加して、RS232C接続コードを接
続しました。
AK−RPC1の各社マイク対応内部コネクター結線のIN PUTを変更しました。


接続図
AK−RPC1外観
MMTTYの送信用設定
送信をするためのMMTTYの設定を行います。メニューのオプションの設定画面をク
リックしてMMTTY設定画面を表示させます。送信タブをクリックし、PTTグループ
のPortにCOM3(使用するポート番号)を設定します。その他タブをクリックし、
送信ポートグループのサウンド(AFSKモード運用)をチェックします。
RTTYの送信
LSBモードにし、スピーチプロセッサーをOFFにします。マイクゲインのツマミを
いつもの位置に固定します。ボリュームコントロール(オプション→出力ボリューム調整)
のボリュームコントロール音量を設定します。MMTTYの Control グループの
TXをクリックして送信状態にし、AK−RPC1のLEVEL調整ボリュームを回して、
フルパワーになるように設定します。TXOFFをクリックして受信状態に戻します。A
LCは振れると問題電波を出しますので、ALCは振れないようにします。
AFCをONにしているときは、NETもONにしておくと、出力するAFSKの周波
数が受信したトーン周波数に補正されます。
送信は、TXをONにしてキーボードから文字を入力すれば順次送信されます。TXを
クリックすると残った文字を送信し終わってから受信になります。マクロをクリックする
と定義された内容が送信されます。
RTTYの運用をするには免許の変更手続きが必要ですが、たんにRTTYの追加申請
でしたら総合通信局に申請するだけです。
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