8.QSLカードの書き方


 アマチュア無線では、交信証(交信証明証)のことをQSLカードといいます。これが 無線局同士が交信し、その交信を証明する唯一の書類となります。

                   QSLカードの例 OSLカードの例

OSLカードの例


QSLカードのサイズ

 QSLカードのサイズと材質について、JARLの規格では下記のようになっています。
(1)寸法は長辺14〜15cm、短辺9〜10cm、重さ2〜4g以内です。
(2)転送先コールサインの記入枠はQSLカードの例の写真の位置です。
(3)材質は均質な一枚紙で、転送先コールサイン記入面は、白または淡色です。

QSLカードの必要記入項目


 必ず記入しなければならない事項は、次の(1)〜(9)です。

(1)自局のコールサイン

 自局のコールサインをもっとも目立つようにデザインします。移動運用した場合は斜線 を引いたあとか備考欄に運用場所を明記します。

(2)QSOした相手局のコールサイン

 To または To Radio の次に相手局のコールサインを記入します。移動運用した場合は 斜線を引いたあとか備考欄に運用場所を明記します。

(3)証明文

 QSLカードはQSOの証明書ですから、証明文が必要です。Confirming Our QSO などと記入します。

(4)QSOした年月日

 年は国内、国外に通用する西暦での記入がよいです。月は月日を同じ欄に記入する場合 には欧文(Jan.など)のほうが間違いにくいです。

(5)QSOした時刻

 UTC(協定世界時)か、それに9時間を加えたJST(日本標準時)かを明記し、Q SO開始時間を24時間表示で記入します。外国向けにはUTCを使用します。

(6)QSOの周波数

 QSOの周波数をMHzで記入します。

(7)相手の信号強度

 R (Readability) 1〜5、S (Signal Strength) 1〜9、T (Tone) 1〜9の順番で記入 します。電話は RS のみです。

(8)電波型式

 お互いにSSBでQSOした場合は、2WAY SSB、2xSSBなどと記入します 。

(9)QSO時の運用場所

 (1)の自局コールサインのところで記入しますが、別の記入欄に自局の住所が記入 してあって、その場所でのQSOであれば記入は不要です。

その他

 このほかに、和文欧文併記の自局の住所、郵便番号、名前、無線機、アンテナ(地上 高)、出力、QSOのお礼、備考欄などを入れると充実します。

 記入を間違えて訂正したQSLカードは交信証明としては無効になるので、新しいカー ドに書き直すようにします。

デザイン

 作るなら素敵なデザインにしたいものです。きれいな写真を入れたり、ユニークなデザ インにしたりして、個性を出したいものです。


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