7.ログの記入の仕方


 無線局の運用状況を記録するための書類がログ(無線局業務日誌)です。交信記録を残 しておくことは、OSLカードの交換や、アワードの申請等いろいろな面で重要です。標 準的なログとしてJARL発行のログ(アマチュア無線局業務日誌)があります。

                         ログの記入例
ログの記入例


(1)月日

 交信した月日を記入します。QSOが多い場合は月日の欄を、月日やページが変わった ときのみ記入してあとは省略することもできます。年についてはページの左上に記入して おきます。

(2)通信時刻(開始)

 通信の開始時刻を24時間制で記入します。時間は一般的にはJST(日本標準時)で 記入しますが、QSOの大部分が海外という場合はUTC(GMT)のほうがQSLカー ドの記入のときに便利です。

(3)相手局コールサイン

 相手局コールサイン : 相手局のコールサインを記入します。
 呼出 : 自局が相手局を呼出して交信したときは、呼出欄に印(v等)を記入します。 自局がCQを出したときは「CQ]を、試験電波を出したときは「Test」と記入します。
 応答 : 自局がCQを出して交信したとき、相手局から呼出されて交信したときは、 応答欄に印(v等)を記入します。

(4)了解度、信号強度等

 相手局 : 相手局の信号の了解度(R)、信号強度(S)、音調(T)のRS(T) を記入します。
 自局 : 相手局から通報された自局の信号のRS(T)を記入します。

(5)使用電波

 型式 : 通信に使用した電波型式をA1(CW)、A3(AM)、A3J(SSB)、 F1(RTTY)、F3(FM)のように記入します。
 周波数 : 通信に使用した電波の周波数または周波数帯を記入します。
 空中線電力 : 通信に使用した送信機の定格、空中線電力を記入します。

(6)通信時刻(終了)

 通信の終了時刻を記入します。DXぺディション局などとのQSOのように短時間の場 合は開始時刻だけ記入することもあります。

(7)備考

 一般的には相手局の名前(ハンドル)、QTH(または移動先)、使用リグやアンテナ 、QSLカードの交換方法等の通報があったときに、それらの事項を記入します。

(8)QSLカード

 QSLカードの交換を約束したときに、こちらからカードを送った場合は「発送」の欄 に斜線を、また相手局からQSLカードを受け取った場合は「受取」の欄に斜線を記入し ます。

その他

 交信記録は(1〜8)に記入しますが、それ以外の記録については当局は記録面の裏面 (罫線のない白紙)のところに記入しています。例えば、電波のコンディション、無線設 備の設定、パソコンの無線関係ソフトウエアの設定、提出書類等の記録等々を記入してい ます。

パソコンでのログ

 パソコンを使ったログのソフトウエアがいろいろ発表されています。パソコンでのログ は、日付、時刻が自動挿入されたり、QTHが簡単に取り込めたりします。またデータの 検索が瞬時にできる等、紙のログにはないいろいろ便利な機能があります。


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