5.交信のしかた


はじめての交信

 はじめての交信は、電波がうまく飛んでいってくれるか、何を話したらいいのか、など 不安なものです。そこで初めての交信は友だちと事前に約束をしておいて、交信をすると 第一歩がふみだしやすいものです。
 友だちとの交信になれてきたら、次の段階として見知らぬ方との交信がまっています。 見知らぬ方との交信では、友だちとの交信とはちがった内容になります。初めのうちは、 名前、住所、トランシーバ、アンテナなど、話す内容をメモしておいて進めるとスムーズ にいきます。

交信方法

 はじめのうちは、CQを出すよりCQを出している局をきいて呼び出すようにします。 相手のコールサインが正確にわかってから相手局を呼んでみます。
 相手のコールサイン3回、こちらは、自局のコールサイン3回と電波法上ではなって いますが、実際には自局のコールサイン1回のみ(フォネティックコード(通話表参照) を使用)で、その他を省略する呼び方が一般に行われています。CQにたいして数局が呼 び出すことがあり、そのときに自局に応答がないことがあります。このときはQSOが終 わってから、ふたたび呼び出しをします。
 自局に応答してきたとき、初めての交信では次のような内容を話します。
 (1)RSレポート(下記の表参照)
 (2)自己紹介(名前、住所)
 (3)QSLカードの交換方法
などが話されますが、コンディションがよければ、送信設備、天候、気温なども話されます。 コンディションが悪い場合や、短いQSOを望んでいる場合は、かなりの部分を省略する場 合もあります。そのときの状況におうじてQSOを行うようにします。

 R .     了  解  度      .  S .     信 号 強 度     .
 1 了解できない         1  微弱でかろうじて受信できる 
 2 かろうじて了解できる     2  たいへん弱い        
 3 かなり困難だが、了解できる  3  弱い            
 4 実用上困難なく了解できる   4  弱いが受信容易       
 5 完全に了解できる       5  かなり適度な強さ      
             6  適度な強さ         
             7  かなり強い         
             8  強い            
             9  きわめて強い        


交信相手をさがす

 友だちとの交信になれてきたら、次の段階として見知らぬ方との交信がしたくなってきま す。交信相手をさがすには次のような方法があります。
 (1)CQ呼び出しをする : 空いている周波数を見つけて、CQ呼び出しをします。
 (2)CQを出している局を呼ぶ : CQを出している局を見つけて呼び出しをします。 CQにたいして数局が呼び出すことがあり、そのとき自局に応答がないことがありますが、 そのときはそのQSOが終わってから、またCQ局を呼び出しします。
 (3)QSOが終わった局を呼ぶ : QSOをしていた2局のうちQSOを継続するほ うの局を呼び出しします。

FMの交信

 V・UHFのFMでは、呼び出し周波数(メインチャンネル)でQSOの相手を見つけて から、別の周波数(サブチャンネル)に移ってQSOする習慣になっています。
 またFMの電波には弱肉強食性があるので、ブレーキングタイムをとって混信がないかな どをたしかめる習慣になっています。ブレーキングタイムのとりかたは、「了解」と言って から1〜2秒電波を止めて受信を行い、この間に混信、または「ブレーク」と言う局がない かを確認します。なにもなければひきつづき交信をつづけます。


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