二日酔いとお茶
鎌倉幕府の三大将軍実朝は、朝から毎日のごとく頭痛に悩まされていたそうです。
この頃、幕府の実験は執権の北条義時らに握られており、将軍とはいえ名ばかりの存在であったため、これを紛らわすため、文化に力を注ぎ公家文化に強いあこがれを持つと共に酒量
も相当なものであったといいます。実はこの頭痛も二日酔いであったともいわれています。
そして、ここに 登場するのが僧侶※栄西で実朝の頭痛を聞き、茶を取り寄せてこれを飲ませ、ケロリと頭痛がなおったらしく大変喜んだそうです。
当時は抗生物質など当然なく「病にかかればせいぜいそこら辺の薬草など煎じて飲ませ後は祈祷に頼るのみ」そんな程度だと思います。そんな時代初めてお茶を飲んだ者は、よく効いた(しびれた)のではないでしょうか。
決して薬ではございませんが、いたるところでお茶の効能は紹介されます。
※栄西/1141〜1215・禅の研究のため中国にわたり
後日本における 禅宗の開祖で、 喫茶養正記を実朝に献上した僧侶
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