高山祭屋台

日枝神社例祭(四月十四、十五日、春の高山祭)に十二基、桜山八幡宮例祭(十月九、十日、秋の高山祭)に十一基の屋台が曳き出される。祭礼行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

春祭の屋台(日枝神社)
神楽台 (上一之町)      屋台行列の先頭で囃子を奏す
三番叟 (上一之町)     三番叟のからくり
麒麟台 (上一之町)     谷口与鹿(よろく)の彫刻など、絢爛豪華
石橋台 (上二、神明町)   美女が獅子に変化するからくり
五台山 (上二之町)     彫刻、刺繍幕、見送幕などが見事
鳳凰台 (上二之町)     三色の胴幕。堅牢で技巧的
恵比須台(上三之町)     純金鍍金の金具、与鹿の彫刻
龍神台 (上三之町)     竹生島(ちくぶじま)龍神のからくり
崑崗台 (片原町)      台名は中国の金の産地にちなむ
琴高台 (本町一)      鯉づくしの意匠
大国台 (上川原町)     屋根柱に鴬張りの工夫をする
青龍台 (川原町)      天守閣風の屋根、三層の台形

秋祭の屋台(八幡宮)
神楽台 (八幡町・桜町)   屋台行列の先頭で囃子を奏す
布袋台 (下一之町)     布袋と唐子のからくり
金鳳台 (下一之町)     神功皇后と武内宿禰の人形
大八台 (下一之町)     三輪の構造、御殿風の屋台
鳩峯車 (下二之町)     三輪の屋台、綴錦織幕が優れる
神馬台 (下二之町)     神馬と馬丁の人形
仙人台 (下三之町)     唐破風の屋根など、古風である
行神台 (下三之町)     役行者を祭神とする
宝珠台 (下三之町)     屋根上の大亀が特徴的
豊明台 (大新町一)     御所車、彫刻など多様な装飾
鳳凰台 (大新町一・二・三) 谷越獅子の彫刻など気品のある屋台


高山祭の屋台行事

 <国指定>昭和54年2月3日
 <所有者>日枝神社氏子山王祭保存会
      桜山八幡宮氏子八幡祭保存会
 <所在地>日枝神社
      桜山八幡宮
 <時代> 江戸時代〜

 高山祭は春4月14日、15日の日枝神社山王祭と、10月9日、10日の桜山八幡宮八幡祭の総称である。町を二分して春秋に行なわれる十数基ずつの華麗な屋台の練行列は、わが国有数の山車祭として知られている。
 春の山王祭は、4月14日の試楽祭と、15日の本楽祭とからなる。試楽(しがく)祭には全屋台が所定の場所に曳き揃えられる。また、神輿(みこし)を中心にまつりの行列が町々を練り歩き(御巡行)、闘鶏楽や獅子舞などがこれに伴って行なわれる。その夜は屋台に提灯が灯され、町を曳き廻した後、各屋台蔵への曳き別れを行なう。15日の本楽祭では、再び屋台の曳行があり、神輿還御とともに屋台の曳き別れとなる。
 秋の八幡祭においては、10月7日の屋台曳き順の抽せんにつづいて、9日の例大祭に御神幸と(まつり行列)、屋台の巡行(一部)があり、夜には全屋台の曳き廻しと曳き別れを行う。10日には御神幸と、屋台の曳きそろえなどが行われ、夕刻曳き払いとなる。 山王祭の屋台12基と八幡祭の11基は、江戸時代後期に発達した祭屋台の典型として、国の重要有形民俗文化財に指定されている。宮本、年行司と呼ばれる役の指揮による華やかな屋台の曳行きと、屋台で上演されるからくり人形や囃子などの諸行事は、屋台を用いた祭礼行事の代表的なものである。

文書:「高山の文化財」(高山市教育委員会発行)より
写真:「高山祭りの屋台」(社団法人 飛騨高山観光協会)より


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